子供でもわかる『天下り』のメリットとデメリットを簡単に解説

天下りと聞いて、どんな印象を持ちますか?
恐らくあまりいい印象は持っていないのではないでしょうか。

では、なぜ天下りはだめなのかと聞かれたら
答えられないことが多いと思います。

今回は『天下り』について子供でも
分かりやすく解説してみました。

 

「天下(あまくだ)り」とは?

国の役所で高い地位にいた役人が役所をやめたあと、
自分が働いていた役所の部門と関係のある会社などの
高い地位の職につくことを、

「天下(あまくだ)り」と云います。

 

もともと日本では天にいる神様が地上に降りてくる
ことを「天下(あまくだ)り」といいます。

 

なぜこの言葉が国の役人がやめて
会社に移るときに使われるのでしょうか。

 

それは役所と会社は、どちらも同じように
大事な仕事していますが、

 

日本では国の役所を『お上(かみ)』と云うように、
役所が『上』で、会社は『下』と考えられてきました。

 

 

それで国の役所の高い地位の人が、
会社の仕事に変わることを、

 

神様が天から地上に降りてくるイメージにたとえて、
「天下(あまくだ)り」と言われるようになったのです。

 

会社以外に、お役人が自分が働いていた役所の
部門と関係のある大学・研究機関や、

 

公益法人といわれる団体(誰かの寄付や国から
補助金などをもらって国民のためになる活動をする団体)
などに移るのも『天下(あまくだ)り』です。

 

「天下(あまくだ)り」で悪いこと

「天下(あまくだ)り」は一般的にいけないこと
とされています。

 

国の役所はいろいろなルール(法律)を作ったり、
国にとって大事なことをしてもらうために、

 

 

国のお金を会社、大学、公益法人などに
配ったりします。

 

ルールを作るのも、国のお金を配るのも
公平にしなければいけません。

 

公平が一番大切なことです。

 

しかし、会社、大学、公益法人などに
昔の自分たちの仲間がいると、

 

 

そういう所をえこひいきする
恐れが出てきます。

 

 

例えば、「天下り」した人が役所の仲間に
自分の会社に有利になることを頼んだりします。

 

 

役人は昔の仲間によくしてあげたいと思ったり、
将来自分もそこに行くかもしれないと思うと、

 

 

将来のことを考えて、特別にその会社の得(とく)に
なることをしてあげたりしかねません。

 

 

こういう不公平なことが起こる恐れがあるので、
「天下(あまくだ)り」はよくないとされているのです。

 

また国の役所はいろいろ新しい計画を検討しますが、
それが決まるまでは、その内容は秘密です。

(例えば新施設が出来る計画で土地代が上がるなど)

 

多くの役所の秘密は1~2年たてば
秘密でなくなりますが、

 

 

まだ秘密のときに「天下(あまくだ)り」した人が
会社でその秘密を話してしまうと、

 

 

その会社だけが秘密を知ることになり、
得(とく)をすることがあります。

 

これも不公平で、「天下(あまくだ)り」の悪いところです。

 

また「天下(あまくだ)り」ではいろんな会社、
大学、公益法人などに公平に「天下(あまくだ)り」
してもらうことが大事です。

 

 

役所の都合や、天下りした人と役所の人間関係で、
役所とある会社などが特別に仲よくなってしまうと、
不公平なことが起こりがちです。

 

これも「天下(あまくだ)り」の悪いところです。

 

またいい「天下(あまくだ)り」先がないときに、
役所が国のお金を使って公益法人などを作り、

 

 

そこに「天下(あまくだ)り」して
もらうこともあります。

 

本当に必要な公益法人ならよいですが、
そうでない場合もあり、

 

これは税金の無駄使いとなります。

 

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また天下(あまくだ)りした人が、いくつもの会社、
大学、公益法人などを渡り歩いて、

 

その都度沢山の退職金をもらっていると
非難する人もいます。

 

 

確かに、公益法人などで、その退職金が
国のお金から出ている場合は問題です。

 

 

それ以外は本当によく働き成果をあげたなら、
沢山退職金をもらってもよいでしょう。

 

「天下(あまくだ)り」で良いこと

一方、「天下(あまくだ)り」には良いこともあります。

 

一つは国の役所の高い地位についている
人たちは優秀な人が多いのです。

 

 

彼らの高い能力や貴重な経験を会社、
大学、公益法人などで生かして

社会のために役立ってもらうことは良いことです。

 

また、役人の人たちが定年(普通は60歳)になる前に
「天下(あまくだ)り」でやめていくことで
役所に活気を生むことができます。

 

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国の役所のなかで一番高い地位は
事務次官と言われますが、

 

文部省とか大蔵省とかいう役所で
事務次官はそれぞれ一人しかいません。

 

 

事務次官に次ぐ地位の審議官、局長などの
数も限られています。

 

 

一人の人が長くその地位にとどまると、
他の人たちはそういう地位につけなくなります。

 

 

ですから、そういう地位についた人たちが
早くやめてくれると、

 

 

他の人たちに事務次官、審議官、局長などに
なるチャンスが生まれ、役所に活気が出てくるのです。

 

 

やめてもらうといっても、
無職になっては生活できません。

 

 

「天下(あまくだ)り」は、そういう人たちに
会社、大学、公益法人などが新しい仕事を
与えてくれますので、やめることができるのです。

今は「天下(あまくだ)り」の良いところを生かす方向に

「天下(あまくだ)り」には悪いことも、
良いこともあります。

 

 

以前は「悪いこと」のうち、

とくに国の役所の秘密が漏れることを恐れ、
役所で高い地位にあった人たちは、

 

 

やめたあと2年間は、自分がやっていた
仕事と関係のある会社などに移ることを
法律で禁止していました。

 

 

しかし、今は「天下(あまくだ)り」の
良いところを活かすことが大事と考えられ、
その法律はなくなりました(2007年)。

 

 

今は役所の人と会社、大学、公益法人などの人が、
一緒に仕事をすることで、それぞれのいいところを
組み合わせ、会社、大学、公益法人などが

より発展できるようにすることが大事だと考えられています。

 

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ただ、そこには公平であることが求められます。

 

そのため、国の役人を管理する法律(国家公務員法)
の中を変えて、いろいろな「天下(あまくだ)り」が

 

公平に行われているかチェックする委員会
(再就職等監視委員会)を作りました。

 

ここで不公平につながる「天下(あまくだ)り」は
許可されません。

 

また、そこで認められた天下(あまくだ)りでも、
天下(あまくだ)りした人があとで

 

元の役所に特別な頼み事をする
(これを「口利(くちき)き」と言います)ことを
禁止する法律ができました。

 

 

口(くち)利(き)きはやはり不公平を
招く恐れがあるからです。

 

 

「口利き」したことが分かれば、
天下りした人も、それを受けた役人も罰せられます。

 

「天下り」には良いこともたくさんありますが、
それが不公平につながることもあります。

 

みながちゃんと監視して防がないといけません。

 

  





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