通貨スワップ協定とは何か?わかりやすく解説

コインを並べた写真

韓国の話題がニュースで流れると
『日韓通貨スワップ』という単語が流れます。

『通貨スワップ』という言葉って、
普段、一般家庭で使われるととがないので

分からない方も多いと思います。

そこで、通貨スワップとは何なのか?
また、通貨スワップのメリットとデメリットは何なのか?

それを解説したいと思います。

『通貨スワップとは』

通貨という単語は難しくないと思います。

簡単に言うと『お金』の事です。

通貨=お金

お金の別の呼び方です。

 

では、スワップは何かと言うと

 

ジャニーズの男性5人組アイドルで
国民的アイドルと慕われ

残念ながら2016年に惜(お)しまれて解散した
伝説のアイドルグループですぅ

って、ちがーーーーーうぅ!(@_@;)

それはSMAP!

スワップとは『交換』という意味です。

 

通貨SMAP、、、もとい

通貨スワップを直訳すると

「お金を交換する」

と言う事です。

Wikiでは小難しい話で、次のように書かれています。

”通貨スワップとは、デリバティブ取引の一種。取引当事者が異なる通貨の資金を相互に交換(スワップ)する取引をさす。複数の中央銀行間で結ばれる通貨スワップ協定(特定の場合に協定参加国の通貨を融通しあう協定)とは異なる概念。”出典:ウィキペディア

 

はい、何をいっているのかさっぱり分かりません。

 

では、NAVERまとめの解説を見てみましょう。

”通貨を対象とするデリバティブ(金融派生商品)取引のひとつで、
異なる通貨間のキャッシュフローを交換する取引を、「通貨スワップ」といいます。
通貨スワップ協定とは、複数の国の中央銀行間で結ばれる通貨安定のための協定のこと。”

出典;https://matome.naver.jp/odai/2147478970823839301

 

 

うーん・・・・・

 

わかったような分からんような。

それではSMBC日興証券 『初めてでも分かり易い用語集』の解説を見てみましょう。

”通貨を対象とするデリバティブ(金融派生商品)取引のひとつで、
異なる通貨間のキャッシュフローを交換する(スワップする)取引を、
「通貨スワップ」といいます。例えば、ドルでの支払いのためドル建て社債を発行して、
通貨スワップで円に換えれば利払いや元本償還が円になるため、
将来の支払いが円貨で確定します。
通常は、金利(クーポン)の交換だけでなく、取引の開始時や
終了時に元本の交換も行われますが、元本の交換をせずに
金利部分だけを交換する通貨スワップは、「クーポン・スワップ」とも呼ばれます。
なお、通貨スワップも、金利スワップ同様、取引所を通さずに
当事者間で直接取引を行うという店頭取引(相対取引)によって行いますので、
交換する期間や条件などは当事者間であらかじめ取り決めることになります。

各国の中央銀行(日本の場合、日本銀行)が互いに協定を結ぶ
「通貨スワップ協定」というものもありますが、
これは自国の通貨危機が起きた際、自国通貨の預け入れと引き換えに、
協定を結んだ相手国の通貨をあらかじめ定めたレートで融通してもらえる協定です。
単に「スワップ協定」とか、「通貨交換協定」とも呼ばれます。”
出典:https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/tsu/J0272.html

 

この説明で、なんとなく読み解けるのは

・「通貨スワップ」と「通貨スワップ協定」という言葉がある
・「通貨スワップ」は民間企業間のやりとり
・「通貨スワップ協定」は国家間のやりとり

・「通貨スワップ協定」は自国の通貨が暴落しても
協定を結んでいる相手国の通貨を使って決済することで
難を逃れる事ができる。

 

こんなふうに読み解けました。

『なぜ通貨スワップ協定をむすぶのか?』

通貨スワップ協定を結ぶ理由は、協定を結ぶことで
信用を補強し、通貨を安定させることができるからです。

自国通貨が暴落したときに、協定を結んでいる
相手国の通貨を借りて急場を凌ぐことができます。

 

例えば

韓国ウォンが暴落したとします。

今まで1ドル=1000ウォンだったのが
1ドル=2000ウォンになったとします。

 

今までの倍ですね。

これは大変です。

 

このままこれが続けば、今までの倍
支払いをしなければいけません。

 

これでは国が持ちません。

 

一方で、

日本円は暴落せずノーダメージだったとします。

仮に1ドル=100円だったとします。

ってことは、

1ドル=2000ウォン
1ドル=100円

100円=2000ウォン

ですよね。

 

そこでですね、

仮に、韓国が日本と「通貨スワップ協定」を結んでいれば
あらかじめ決めたレートと枠内で日本円とウォンを交換することがでるのです。

例えば、

本来は 100円=2000ウォン

だったのが、

あらかじめ 100円=1000ウォン
と決めていれば

日本円とウォンを交換して
日本円でドル支払いをすればいいのです。

 

そうすれば通貨の暴落も乗り切ることができます。

 

ただし、いくらでも交換できるわけではなく、
金額を制限したり、期間を制限する場合もあります。

 

それでは、通貨スワップ協定の
メリットとデメリットを見てみましょう。

 

『通貨スワップ協定のメリットとデメリット』

通貨スワップ協定のメリットとデメリットを
語るのに日韓通貨スワップ協定を例にして語ると

とてもわかり易いでしょう。

「日韓通貨スワップ協定のメリット」

日韓通貨スワップ協定は実質的に
韓国ウォンの信用の補強に過ぎません。

日本の円が暴落したら韓国ウォンも暴落するので
日本にとっては全くメリットがないんです。

それでもあえてメリットを述べるとすれば
韓国経済を安定させることで、日本に影響を
及ぼさないようにできる。

これに尽きます。

「日韓通貨スワップ協定のデメリット」

先程、日韓通貨スワップ協定は
実質上、韓国ウォンの補強に過ぎないと述べました。

ということは、韓国の経済を安定させることができるので
韓国に外国資金が流れやすくなります。

そうなると、ビジネスモデルが似ている
韓国と日本の企業にとっては

韓国側が有利になってしまいます。

それは日本にとってデメリットですね。

『日本が結んでいる通貨スワップ協定』

日本はどんな国と通貨スワップ協定を
むすんでいるのか調べてみました。

【アメリカ合衆国】

米ドルと円

無期限、無制限で協定を結んでいます。

欧州連合

ユーロと円

無期限、無制限で協定を結んでいます。

 

【イギリス】

ポンドと円

無期限、無制限で協定を結んでいます。

 

【スイス】

スイス・フランと円

無期限、無制限で協定を結んでいます。

 

【カナダ】

カナダドルと円

無期限、無制限で協定を結んでいます。

 

【オーストラリア】

豪ドルと円

限度額
日本 200億豪ドル
オーストラリア 1.6兆円

有効期限
2022年3月17日

(何回も延長している)

『日韓通貨スワップ協定の経緯』

日韓通貨スワップ協定は2013年7月3日に終了しています。

ところが、「チェンマイ・イニシアティブ」という
多国間通貨スワップ協定の下で日韓通貨スワップ協定は
結ばれていましたが

2015年2月23日に満期を終了しています。

日本政府としては日韓通貨スワップ協定は
今後一切永久的に締結しない考えだそうです。

 

『通貨スワップを仇で返した韓国』

麻生太郎財務大臣は日韓通貨スワップ協定について
次のように述べています。

「約束した話が守られないのなら貸した金も返ってくる可能性もない」

これは2015年年末に結ばれた
日韓合意の履行がされていないこともあるのですが、

もっと以前の話で

韓国の李明博政権のときに日本は麻生政権だったのですが、
その時、李明博大統領から日韓通貨スワップ協定を

結んでほしいと懇願されました。

そこで麻生太郎氏は

「協定を結ぶのは良いけれど、今後、二度と徴用工とか慰安婦問題を持ち出すなよ」

という裏約束を交わします。

それで李明博政権では「未来志向」という名目で
慰安婦や徴用工は持ち出されなかったのですが、

結局、政権が変わるとその約束は反故に
されてしまいました。

そんな事もあって、現在の日本政府は
韓国と通貨スワップ協定を再開する気は

さらさらないと言えます。

まとめ

日本の円って強いんですね。

基軸通貨と呼ばれる主要な国と通貨スワップ協定が
無期限、無制限で結ばれています。

 

特に米ドルとも通貨スワップ協定が無期限、無制限で
結ばれているのが心強いですね。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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