大嘗祭とは?内容や費用について簡単に解説します

2019年5月1日

平成天皇のご譲位の後に、新天皇が即位されます。
その際に執り行われるのが『大嘗祭』です。

大嘗祭と書いて、
『だいじょうさい』もしくは『おほなめさい』と読みます。

 

普段、皇室の行事や神祭などは
触れ合う機会がないので、

 

この機会にキチンと調べてみました。

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大嘗祭とは?

大嘗祭とは新しい天皇が即位して
はじめて天照大神や天地の神々に新穀を供え、

天皇も同じものを食べることで大地の恵みに感謝し、
国家・国民の安寧を祈願する宮中祭祀です。

 

つまり、

神々様に対して新しい天皇が即位したおとを
お知らせする大切な儀式です。

 

 

新穀はその年にとれた穀物でその年の収穫に感謝する
新嘗祭と似ていますが、

 

新嘗祭は毎年行なわれ新穀も専用の水田で
収穫された皇室献上米で、

 

大嘗祭は新天皇が即位後初めて行なうものを指し
新穀も亀の甲羅を使った占いで選出された国の斎田で
育てられたものが使用されます。

 

またこの祭りを行なうことで初めて真の天皇に
なるとされています。

 

大嘗祭は古くから残る宮廷儀礼の記述にしたがい
行なわれますが核心となるのは

 

大嘗宮の儀と大饗の儀で、大嘗宮の儀は
仮説の斎場で夜通し行なわれる儀式です。

 

秘儀とされているため詳細はわかりませんが、
天皇が潔斎後、神々に供物をそなえ祈りを捧げたあと

 

共に初穂を食べるなどの儀式が行なわれるとされており、
そうすることで国土に豊饒をもたらし天照大神の子孫として
正統な天皇の資格をえると考えられています。

 

このときに使用される建物は7日前から作り始め
5日以内に作り終え儀式が終ると撤去されます。

 

大饗の儀は大嘗宮の儀の後、新天皇が参列者に
酒・酒肴などをふるまい一緒に食べます。

 

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大嘗祭の費用と内訳

新天皇即位にかかわる最も大きな儀式である大嘗祭ですが、
かかる費用は総額で約27億円程になる見通しといわれています。

 

内訳は大嘗宮の設営が19億円余り、
大饗の儀の費用として2億5000万円程で、

 

これに対して秋篠宮殿下が大嘗宮の代わりに
既存の建物を使用すること、

 

大嘗祭の本義が宗教色が強いとして
天皇の生活費にあたる予算「内廷費」から支出されるべきだ
という考えを示されています。

 

宮内庁は大嘗宮の敷地面積を前回より縮小するなど、
儀式に影響がでない範囲で経費の抑制に努めましたが
総額は前回を上回る見通しだということです。

 

秘儀とされる儀式があることなどから
宗教色が強いという見方もありますが、

 

新天皇が日本で暮らす人々の安寧を祈るというのが
大嘗祭の本義であるため

 

皇室の祭祀に限定されてはいないという意見もあります。

大嘗祭は国費で賄うべきか?

宮中祭祀は憲法第20条に違反している可能性が示唆されています。

憲法第20条は、いわゆる政教分離の原則に関する内容なのですが、
これに違反しているとすれば「大嘗祭は国費で賄うべきではない」
という意見があるのです。

 

それぞれ詳しく見てみましょう。

 

憲法第20条とは

第二十条
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、
国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。

何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

 

「国及びその機関は宗教的活動をしてはならない」

と明文化されています。

 

政教分離の原則から言えば、大嘗祭は
宗教的行事と見るべきなのでしょうか?

 

それとも公益性があり国費負担も
妥当という見解なのでしょうか?

 

宮中祭祀は宗教か?

宮中祭祀は宗教的行事であるとされ、
皇室が私的におこなう祭事であるとして

その費用は「内廷費」とよばれる
皇室の生活費にあてられる費用から捻出されます。

それに対して大嘗祭は国費が当てられます。

 

大嘗祭も他の宮中祭祀と同じく、宗教的意味合いを持つ
との指摘がありますが、祈っている内容が、

国家の安寧(あんねい)や五穀豊穣(ごこくほうじょう)といった

日本国民すべてに関わることなので、
公益性があり公的な行事だと見れなくもないです。

故に「宮廷費」と呼ばれる費用を使います。

 

「宮廷費」とは、儀式や国賓の接遇、外国訪問など
皇室が公的な活動をするのに使われる費用です。

 

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ネットの声

 

 

 

 

 

 

 

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感想

ツイッターなどでは大嘗祭に対して
変な見解を述べている人がちらほら見受けられました。

正直、悲しくなりますね。

 

変な儀式なわけないですよ。

 

どこからそんな発想がでてくるのか
さっぱり分かりません。

 

あと、大切な神祭をケチってどうするんでしょうねぇ。

 

なぜ日本の弥栄(いやさか)を素直に願えないのでしょう。

 

新しい時代をみんなで乗り越えて行こうという
大切な神祭はぜひ厳(おごそ)かに盛大にやってほしいです。

 

大嘗祭は宮廷費で賄うことに賛成です。

 

最後まで読んでいただき
有難うございました!

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