日報問題とは何が問題なのか?そもそも論からわかりやすく解説します

「おっさんフォース」管理人、みつーです。

最近、「イラク日報が見つかった!」

って報道がありますけど、
これって何が問題なのか分かります?

私は全く分かりません。(´・ω・`)

日報が見つかると何が問題なの?

ニュースなどをちょっと見ると

「もともと無いって言ってたのにあったじゃんか!」

って話で、つまり政府はウソをついていたーーー!!

と、騒ぐ人たちがいらっしゃいました。

現在、小野寺防衛大臣は、当時の日報をさらに探すように
指示しているとのこと。

今後、公開されるでしょう。

ところで、昨年、同じように南スーダンにて大規模な戦闘があったとき
「自衛隊はどういう状況だったか」という日報の中に

『戦闘』という文字が

『はいってたぞー!コレは憲法違反じゃないんかー!』

と騒ぐ人たちがいました。

その文字が入っていると何が問題なのか。

そもそもなんで自衛隊が南スーダンにいってたのか。
PKO法ってなんなのか。

一連の出来事をを整理するために
簡単に解説したいと思います。

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PKO法案って何?

PKO法て、本来の略称は『PKO協力法』というそうです。

正式名称は

『国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律』

英語:Peace Keeping Operation, PKO

長い・・(^_^;)

簡単に言うと「平和を維持するための活動に協力する法律」
ということだそうです。

国連による平和維持活動に自衛隊や人員を
派遣するためのルールっちゅうことやね。

 

しかし、これは困った。

日本には憲法9条があるから、
海外で武力が使えないんよね。

でも、派遣されるところって
だいたい治安が悪いところ。

悪いどころか地獄のような惨状の場所になるからね。

丸腰で行くなんて無理じゃん。

つまり日本でPKO協力なんて
土台無理があったんよね。

しかし、日本って住んでると分かりづらいけど
結構、大国やったりするねんな。

とくに経済的にいって。

そんな大国が世界の治安に対して
「我、関せず」でええの?って話やな。

そういう事にまったく無着手で、
経済的なところだけ潤ってるなんて
なんて虫のいい話なん?

って言われると、何も言い返せなくなってしまいますよね。

柔らかい話で例えると、

クラスみんなで掃除をしている時に、
掃除時間も勉強している日本くんは

確かに成績もいいけれど、
それってズルいんちゃう?

そら自分だけ掃除時間も勉強してたら
みんなより成績もいいわなぁ。

「キミも一緒にクラスの掃除してーや!」

といった感じだろうか。

まぁ、そう言った外圧が強くなると
日本がいろいろなところで孤立することが
懸念されるため、

日本としても何かしなければならない。

それで現在の憲法下でも対処できるように
考え出されたのが『PKO協力法』ちゅうわけですわ。

このPKO協力法が発動できるのは
次の5原則に当てはまる場合のみになります。

参加5原則
1.紛争当事者の間で停戦合意が成立していること
2.紛争当事者が我が国の参加に同意していること
3.当該平和維持隊が特定の紛争当事者に偏ることなく、中立的立場を厳守すること
4.上記の基本方針のいずれかが満たされない状況が生じた場合には撤収することが出来ること。
5.武器の使用は、要員の生命等の防護のために必要な最小限のものに限られること。

つまり

1.当事国が停戦してる
2.「来てもいいよ~」って言ってくれてる
3.でも立場は中立よん!
4.無理っぽかったら、いつでも帰れるわ
5.武器は最小限ね

 

比較的安全な地域で、道路などの
インフラ整備する役目でいっててんけど、

武器は最小限ってところがミソやん。

誰が最小限って判断するんやろ。

現地の現状を考えて、「この程度が最小限やで」って
基準がわからん。

やっぱり法案成立直後の状態では
現地の状況にそぐわなかったので

2012年には「駆けつけ警護」が追加され
他国の部隊が攻撃された時に救援できるようになりました。

でもな、

民主党政権時代に南スーダンにPKO派遣されてるねんけど
停戦が破られても撤退してないねんなぁ。

よく無事やったな。

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なぜ南スーダンに自衛隊を派遣したのか

そもそも、なんで南スーダンに行ったのか
また、南スーダンってどんな国なのか。

いろいろ疑問が出てくるわな。

南スーダンってどんな国?

南スーダンってアフリカ大陸の
中央からちょっと右にある国やねんけど

黄色の部分が南スーダンです。
緑の部分は南スーダンを国と認めている国です。

2011年7月9日にスーダン共和国の南部10州が
アメリカのサポートで分離独立した国やねん。

スーダン共和国はもともと南北に分断してイギリスが
統治しててんけど、

北部に関してはエジプトと共同で統治してたんや。

流れとしては北部が南部を支配するような
形をとっててんけど、

それに反抗する南部の人も多かってん。

それでスーダンは2回内戦をしてるねんけど、
1回目は純粋に南部住民の不満から暴動に発展した内戦。

2回目は北部指導部がイスラム法を国内全土に
広めようとした事への、南部住民の反発と、

南部の石油利権を支配したい北部側の思惑により
内戦が勃発。

結局、2011年に南スーダンとして独立するも
国境付近ではしばしば戦闘があったりした。

それに加えて南スーダン内部でも、揉め事があって、
『キール大統領派』と『マチャル副大統領派』で
細かい法律で、もめて、もめて内戦が勃発。
(どんだけ揉めとんねん(^_^;))

国内の治安はめちゃくちゃ。

っていうか秩序って言葉がない状態になった。

ふつーに国連施設前で婦女暴行とかあるし。

それに見かねた国連が、PKO部隊を派遣して
治安維持に務めた訳やねんけど、

そこに日本も参加することになったってわけ。

治安維持っていってもねぇ。

停戦に合意しておきながらドンパチやるっていうねんから
契約の精神なんて、そんな文化も無いようなところの治安って
完全に制圧しないと無理やね。

スキ見せたらすぐに銃もって、打ってくるから
恐ろしいところやで、ホンマ。

停戦合意しておきながら実態は戦争状態という。

PKO協力法の参加5原則に明らかに反している。

本来、自衛隊は撤退しないとイケないのに
政府は「首都ジュバは比較的安定してる」として
なかなか撤退しなかった。

南スーダンがどれだけ恐ろしい場所なのかは
このサイトを参照してください。
日本人だけが知らない南スーダンの惨状

 

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南スーダン日報問題とは

南スーダンの日報問題は2つの側面があります。

1.隠蔽してた?
2.戦闘してた?

日報隠蔽疑惑

ジャーナリストの布施祐仁氏は2016年9月30日、
自衛隊南スーダン派遣部隊が作成した日報について、
情報開示請求をおこなったものの、

防衛省は、「日報は破棄しました」

と回答。

わずか3ヶ月前の日報がないなんてありえない!

憤った布施氏はツイッターに、その事を投稿。

またたく間に拡散されて、周知の自体になった。

そこに自民党行革本部長だった河野太郎が
当時の稲田防衛大臣に再捜索を依頼。

結局、電子データが残ってたとして

「おいおい!隠蔽かよ!」

という批判にさらされたわけです。

 

現地で戦闘してた?

憲法9条の縛りにより、国際問題の解決に
武力を使ってはいけないという条文があります。

もし戦闘していたなら、憲法違反にあたります。

では、日報には戦闘という文字があったのか?

写真の左に赤字で、
「今後もUN施設近辺で偶発的に戦闘が生起する可能性があり、
流れ弾には注意が必要であるとともに・・・・」

戦闘がありそうだから注意しろって書いてます。

他に黒塗りの部分が山程あるので
全体をみてもなんのことかさっぱり分かりません。

ただ、南スーダンは本当に危険な場所であり、
自衛隊にとっても危険です。

 

しかし、そこに残された難民はどうしたらいいのか。

本当にもどかしいとしか言いようがありません。

 

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イラク日報問題とは

先程の南スーダン日報問題の時に、
イラク派遣の時の日報の存在も捜索していたものの、

2017年の国会では「ない」という
稲田元防衛大臣の答弁だったが、

やっぱ、ありました~♪

と、2018年4月2日に小野寺防衛大臣が
発表しました。

2017年11月に再捜索の指示がでていて
2018年1月に自衛隊内部で存在を発見。

どんどん上に報告⇒報告が続き、
小野寺防衛大臣の元には3月31日に報告が上がりました。

あまりにも時間がかかりすぎてるので

『文民統制(シビリアンコントロール)はちゃんと機能してんのかー!』

という批判が怒っています。

それと、『また隠蔽かい!』

という批判も起きています。

 

まとめ

たぶん、今年の漢字は『隠』でしょう。
あと流行語大賞は「忖度」「隠蔽」でしょうか。

 

それにしても、あとから続々出てくる。

 

ただ、それぞれ小泉政権(イラク派遣)と
野田政権(南スーダン)の時の話なんで、

コレに関しては安倍さん関係ないし。

むしろ、安倍政権だから解明できたと私は見てます。

さて、自衛隊の文書なのですが、
そもそも機密性のたかい文書なので

開示自体、どうかと思います。

開示するにしても15年ぐらい期間をあけないと。
軍事機密は国家機密そのものですから。

なんでもかんでも開示ってわけにも
いかんと思いました。

あと、これからもPKOをするに当たり
現在の憲法では対処できなくなってると想像します。

これはもう国連軍として組織をつくって
そこに日本人(自衛隊隊員)が参加するって形で

日本国憲法下の存在とは別枠で考えないと
無理のような気がします。

もしくは本当に憲法を変えるか。

 

どちらかの選択を迫られていると
認識しないとダメな気がしますが

皆さんはどう感じられたでしょうか?

 

最後まで読んでくださり
ありがとうございました!

 

関連記事⇒自衛隊の高卒初任給は?

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